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作詞講座第一章 作詞の基礎知識 8

続いてサビ=Cをみていきましょう。

一番C
 6     4    4     4
みつめあうと すなおに おしゃべり できない
 6(7)    5    2    5    1
つなみのような わびしさに I know  おびえてる  Hoo
 6     4    4    4
めぐりあえた ときから まほうが とけない
 6(7)    6      5     5   2
かがみのような ゆめのなかで おもいでは いつのひも あめ


二番C
 6     4    4    4  
ひとはなみだ みせずに おとなに なれない
 6(7)    5    2    5    1
ガラスのような こいだとは I know  きづいてる Hoo
 6     4    4    4 
みもこころも いとしい ひとしか みえない
 6(7)    6      5     5   2
はりさけそうな むねのおくで かなしみに たえるのは なぜ?

かなりこまかく分けましたが、字足は合っています。

続いて三番もみていきましょう。三番のみ少し構成が違います。右記の場合で考えると最後の行の(552)が三回くりかえされて終わります。

三番C
  6     4    4     4
みつめあうと すなおに おしゃべり できない


 6(7)    5    2    5   1
つなみのような わびしさに I know おびえてる Hoo
  6     4    4     6 
めぐりあえた ときから しぬまで すきといって
  6(7)    6      5     5   2
かがみのような ゆめのなかで ほほえみを くれたのは だれ
  5     5   2
すきなのに ないたのは なぜ
  5     5   2
おもいでは いつのひも あめ

「しぬまで すきといって」が(46)になっています。

メロディも変わっていますが、これはここでメロディの変化がほしかったので、それに歌詞をあわせたのでしょう。ほかはきれいに字足が合っています。

ここまでいかがだったでしょうか。

けっして読みやすくないのを承知で、かなりこまかく書きました。

指折り数えて呼んでくださった方、ありがとうございます。面倒くさくて読み飛ばした方、責めはしません。

ここでわかってほしかったのは、歌の詞がこのようにきちんとした「きまりごと」でできているということです。

形式と字足という拘束の中で、言葉を見つけ、繋いでいく作業こそが作詞であり、指折り数えることが、歌詞を書く始まりなのです。

ここまでの説明でわかるように、AABC形式の特徴は「盛りあがりっぱなし」ということです。

長年君臨してきたAABAが導入部に戻ることによって安定感があるのに対し、AABCは広がり重視の形式です。

また、Aは導入部、Bは展開部、Cはサビ=結論と考えれば、一番盛りあがったところで結論を叫ぶわけですから、より強く、より荒っぽいといえます。

なぜ1960年代以降現在に至るまで、この形式が好まれるかの理由はいくつかありますが、その一つが商業的な理由であるのは間違いないでしょう。

サビの特徴は強く、メッセージ性があり、覚えやすいことにあります。

このサビを大量に露出し消費者に覚えてもらうことは、売る側にとっては便利です。その結果として、CMやドラマの挿入歌として、ある歌のサビが大量に露出されることになります。

サビは知っているが、Aメロ(導入部)は知らない歌が多いことはあっても、逆はないのです。

ところが、それ以前の形式では導入部のメロディのほうが知られていることが多いのです。

さすがに、このAメロ軽視、サビ重視の傾向に逆らう歌も作られ、売れるようになってきましたが、本流は当分変わらないでしょう。

作詞講座第一章 作詞の基礎知識 9



by フリーダムミュージックスクール・東京高円寺作詞講座作詞教室

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