作詞講座第二章 叙事詞はたいやきに学べ 16
それでは、起承転結に戻って、曲全体の構成をみていきましょう。
まず、「承」に注目してください。「承」は十四行あります。一番長い「承」のあいだ大きなストーリーの展開はありませんが、メロディの盛り上がりであるサビは二回出てきます。
また、一番と二番の間にあるブリッジ(間奏)の効果によって聴き手は一回仕切りなおしをしていますから、詞で大きな展開がなくても「承」の長さを感じません。
つぎに、「承」と「転」の位置とストーリーの展開に注目してください。「起」の最後、つまりサビ前に最初の展開があり、「承」はサビからはじまります。そして、大きな展開である「転」があり、サビになります。
ここでは、詞と曲は一致協力して物語を盛りあげているのです。
このように、メロディと詞は時に補い合い、時に協力しながら、ひとつの歌をつくりあげていくのです。
起承転結のバランスはこのように曲の構成と深く関係しています。曲の構成が違えばそのバランスも違ってくるのです。
この歌が詞先(しせん)か、曲先(きょくせん)はわかりませんが、曲の構成と起承転結のバランスは完璧です。
曲の構成が違う場合、変わることと、変わらないことがあります。
「起は短ければ短いほどよい」
「結は終わりにあれば在るほどよい」
この原則は変わりません。
しかし、「承」と「転」の長さは変わることがあります。「承」と「転」の長さは曲の構成以外にも、ストーリー展開でも変わる可能性があります。
以上、叙事詞における「起承転結」の原則は次のようになります。
①「起」は短いほうが良い
②「結」は終わりに近いほうが良い
③「承」「転」は長いほうが良い
④「承」と「転」の長さのバランスはストーリー、曲構成によって変わる。
⑤「起承転結」はメロディや曲の構成と大きく関わる。
作詞講座第二章 叙事詞はたいやきに学べ 17
by フリーダムミュージックスクール・東京高円寺作詞講座作詞教室


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